睡眠時無呼吸症候群の予防法

睡眠時無呼吸症候群は自覚症状が分かりにくい病気であるため、自分が睡眠時無呼吸症候群と気づかずに病院へ行かない予備軍の人がたくさんいると言われています。

 

睡眠時無呼吸症候群は一歩間違えると命にかかわることのある病気ですから、自覚症状のある場合は早めに病院で検査を受ける必要がありますが、日常生活において自分でできる予防法もいくつかあります。

 

睡眠時無呼吸症候群を発症する人に多いのは肥満であるということで、この肥満を解消するだけでも軽度な睡眠時無呼吸症候群であれば症状が改善する可能性もあります。

 

また仮に治療が始まっても、肥満を改善しなければ効果がでないことが多いですから、睡眠時無呼吸症候群の心配がある場合はまず肥満の解消が大きな課題となります。

 

次に大切なのは寝る時の体の向きです。

 

仰向けに寝た場合、睡眠中に重力の影響で舌が喉の奥に落ちやすくなって、舌が上気道を塞いでしまう危険性があり、これによって睡眠時無呼吸症候群になるリスクが増えてしまいます。

 

これを簡単に防ぐ方法は横向きに寝るということで、この場合は寝返りを打って仰向けに戻ってしまうことのないように枕の片側半分に折り畳んだタオルを入れて傾斜をつけると効果的です。

 

また自分の頭に合った高さの枕を使うことも心掛けるようにしましょう。

 

この他寝る前にアルコールを摂ることは睡眠時無呼吸症候群の症状を悪化させる恐れがあります。

 

これはアルコールによって筋肉が緩み、舌によって上気道が塞がれやすくなってしまうためで、もし寝酒の習慣があるのであれば一旦控えて様子を見る必要があります。
日中にできる予防法としては呼吸法を変えるということが挙げられます。

 

普段の生活において日中に口呼吸で生活している人は寝る時にも口呼吸になりやすい傾向にあり、口呼吸は一度に大量の空気が入ってくるため、狭くなった上気道を通る際に喉が振動していびきをかくことがあります。

 

普段から鼻呼吸を心掛けていれば睡眠時にも鼻呼吸ができるようになるので予防法として一定の効果はありますが、あくまで予防法ですので睡眠時に無呼吸やいびきの症状が現れた際には早めに病院で適切な治療を受ける必要があります。

TOPへ